2014年2月27日木曜日

アール・ブリュット☆アート☆日本


3月1日(土)より、滋賀・近江八幡にて、
10年目を迎えるボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に、
近江八幡の町屋など約8会場にて、35作家、500作品を超えるイベントが開催されます。

そのイベントに、工房集から、
渡辺孝雄の作品が出展されることになりました。


渡辺孝雄さんが外部から依頼を受けて出展するのは、
おそらく初めてのこと。
ようやくスポットが当たりました。

孝雄さん、
社会福祉法人みぬま福祉会に所属してからは、30年近くになります。
環表現活動を始めたのは、工房集がスタートしてから。
毎日毎日、もう10年以上もつくり続けています。
生み出される作品は、油絵…なのか…どうなのか…。
一般的な油絵具と筆とキャンバスを使っているのは確かです。
ただ、孝雄さんがつくり続けると、
平面ではなくなり、立体的に、ものすごく深くなっていきます。
物質感、すごいです。
そして筆は、?こちらも、得体の知れないものに生まれ変わっています。
今回の会場では、筆も絵具箱も一緒に展示されるようです。

そして何より孝雄さん、人がいい。
とっても社交的でムードメーカー。
どんな人とも広く関わって、やり取りを楽しんでいます。
「おねえさん、かわいいねぇ」「おねえさん23歳、僕3歳」「男、泣かない」。
場に合った、気の利いたコメント、タイミングもバッチリ。
本当に場を和ませてくれます。
反面、とってもナイーブな一面も。
周りをとても気にしていて、すぐに影響されてしまう。
廊下の端で悲しそうな顔でじっと座っていることもあります。
でも、だからこその、気配り上手でもあるのです。

そんな孝雄さんの作品が展示されるのは、「カネ吉別邸」。
明治29年創業、現在も近江牛の販売として有名な「カネ吉」の築100年の町屋だそうです。
画像では伝わりきれない、
工房集の現場にいつもある
孝雄さんの【日常/時の蓄積】を感じていただけるとうれしいです。

イベント全体も、とても見応えのあるものになるはずです。
古い町屋の並ぶ近江八幡の街並みと合わせて、お楽しみください。

なお、詳しくは
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAのホームページをご覧ください。


『アール・ブリュット☆アート☆日本』
日にち:2014年3月1日(土)-3月23日(日)  
時間:10:00-17:00
休館日:月曜日
会場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA 他近江八幡全8ヶ所。
主催:アール・ブリュット魅力発信推進事業実行委員会